浪花なさけ橋 /金田たつえ

.   浪花なさけ橋 作詩:一ツ橋 雪　 作曲:池田八声　編曲:佐伯 亮 歌：金田たつえ　   .   　   (セリフ)　   着物には　きりりと帯を締めるよに浪花の   川には　恋情（なさけ） 行き交う　橋があります   “何や弱みぞ”　と　泣き泣き詰り   ぴんた一打ち　あんたの頬に   励ますつもりやったと　詫び切れず　   想い出たどる　堂島川は   枯葉浮かべて　秋から冬へ   今も逢いたい　浪花の   あゝ　人恋天満橋　   “末はいっしょに”　と　嬉しさ抱いて   中之島から　水晶橋へ   互いにお初天神　手を合わす   嘘などないわ　あの日のあんた   酔えば淋しい　曽根崎新地   未練捨てても　浪花の　   あゝ　夢追う大江橋　   “早う帰りや”　と　鳴る澪標（みおつくし）   いつも馴染んだ　鐘の音沁みる   可愛女性（ええひと）見付けあんたも　気張ってや   小雪がちらり　土佐堀川に   うちも負けへん　涙で誓う   鳩がむれ遊ぶ　浪花の   あゝ　春待つ淀屋橋